ドラマ「ライオンの隠れ家」の舞台へ行ってきました
TBS系金曜ドラマとして2024年に放送された人気作『ライオンの隠れ家』。
その舞台となった場所を、ついに訪ねてきました。
あらすじ
『ライオンの隠れ家』は、**自閉スペクトラム症の弟・美路人(みちと)を抱える市役所勤務の兄・洸人(ひろと)**が、
ある日現れた「ライオン」と名乗る少年と出会い、やがてある事件に巻き込まれていくヒューマンサスペンスです。
洸人と美路人、そしてライオンの三人の関係を通して、
“家族の絆”や“隠された真実”が少しずつ明らかになっていく物語。
彼らが共に過ごす“小森家”は、ライオンにとっての「隠れ家」であり、
人が人を受け入れるという優しさと痛みの両方が描かれた作品です。
その中でも印象的なシーンのひとつが、美路人が海岸沿いの防波堤に絵を描く場面。
そのロケ地となったのが、茨城県神栖市の「1000人画廊」でした。
「1000人画廊」とは
「1000人画廊」は、市民参加型のまちづくりプロジェクトの一環として1990年に始まったアートイベント。
全長6キロの長い防波堤の壁に、市民や子どもたちが自由に絵を描いています。
2024年には新たに19点の作品が加わり、その中のひとつがドラマで使われた絵。
今もそのまま残されていて、ファンの聖地のようになっています。
実際に訪れてみて
30年以上前に描かれた作品は、色が薄くなり何が描かれているのか分からないものもありましたが、
最近描かれた絵は、色も鮮やかで力強く残っていました。
防波堤の前に立つと、
ドラマで洸人が見守る中、みっくんとライオンが笑い合いながら絵を描くあのシーンがよみがえってきて、
自然と私も笑顔になっていました。
天気予報では曇りだったのに、この時は青空。
絵のブルーとリンクして、まるで物語の世界が広がっているようでした。
特に、うみねこが絵の枠から飛び出している部分が、私のお気に入りです。

パン屋さんにも立ち寄り
この場所に来る前に、ライオンが大好きなクリームパンを買うシーンで登場したパン屋さん「石窯パン工房ディジョン」さんにも立ち寄りました。
下の写真のテーブルセットには、撮影時にライオン君が実際に座ったものだとか・・。


もちろん「ライオンのクリームパン」もゲット!
可愛すぎて、どこから食べようか迷いました(笑)。
地元の方にも人気のパン屋さんだそうです。
絵が見える向きで車を停め直して、ライオンのクリームパンやサンドウィッチでブランチ。
ちょっとしたロケ地巡り気分を味わえました。

不快な出来事も
とても素敵な場所だったのですが、少し残念なことも。
ライオンの絵の隣の絵の前に車を停めて撮影している集団がいたんです。
描いた方への敬意を払うべきだ、と少し腹を立てていると
さらに、ライオンの絵の前にも同じ車種の車がずらりと並び、なんと7台!
別の方が「写真を撮りたいからどけてほしい」と声をかけたようで、車を動かす場面もありました。
ルールがあるわけではないけれど、公共の場所での行動は自分を映す鏡ですね。
特に集団になると気持ちが大きくなりがちだから、自分自身も気をつけようと思いました。
まとめ
ドラマの世界を感じながら、青空の下でアートと向き合う時間は本当に特別でした。
作品が生まれた場所を訪れることで、
ドラマの世界に少しだけ入り込めたような気がしました。
あの時の空気や、登場人物たちの想いが風に混ざっているようで、
しばらくその場を離れたくないほど、心地いい時間でした。
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