🍀「クールな娘が泣いた日。」母が感じた心の奥のあたたかさ

実は、今回の茨城の旅は、途中から娘と合流していました。
娘は職業柄、数年ごとに居住地が変わるという、ちょっとユニークな生活をしています。
昨年、入籍もしましたが、週末婚状態です。

仕事の都合で転々とするその暮らしは、本人にとっては大変な面もあるけれど、
私や彼女の父親にとっては、訪れるたびに新しい土地との出会いがあり、
まるで“旅の目的地”をプレゼントしてもらっているような感覚になります。

茨城での最終目的地は、旅の締めくくりにぴったりの「道の駅」。
お土産を買って、名物のソフトクリームを食べる――そんな小さなミッションを娘が提案してくれました。
現地で解散する予定だったので、最後の1時間ほどは、それぞれの車で向かうことに。
高速道路ではない下道ルートだったので、ナビの通りスムーズに到着することができました。

到着してみると、どちらの道の駅も見応えたっぷり。
たくさんの観光客の方に混じりながらの楽しい空間です。
娘と私は、あれこれ手に取りながらお土産を選び、それぞれのお店の“推しスイーツ”を食べ比べてみたり。
ソフトクリームやクレープを片手に、「これは濃厚!」「中のさつまいもが美味しいね!!」と笑い合いました。
そんな他愛もない時間が、とても幸せに感じられました。

帰り際、私の“ジャンクション問題”を心配した娘は、
「どこのインターから乗ればスムーズに帰れるか」
「ガソリンは高速に乗る前に入れるのよ」
と、スマホで地図を見ながら、まるでナビ係のように一生懸命調べてくれました。
その姿を見ながら、「いつの間にこんなに頼もしくなったんだろう」と、胸がじんわりしました。

いよいよお別れの時間。
いつものようにハグをして、それぞれの車に乗り込みました。
私は、もう一度ナビの確認をしたり、靴を履き替えたりと準備を整え、駐車場を出ました。
娘は私を見送るために、しばらく自身の車の中で待っていてくれていたようです。
車内から手を振る娘を見て胸の奥が少しだけきゅっとしました。

その後の“ポンコツエピソード”は、
👉『ジャンクション恐怖症、克服ならず。ポンコツな私の茨城ドライブ記』でどうぞ。

自宅に無事到着して、「いろいろあったけど、無事に着いたよ」とLINEを送ると、
娘から「ままと別れてから泣いてしまったよ」と返事がきました。

えっ、まさかあのクールな娘が?と、思わず笑ってしまいました。
「なんて可愛いのかしら…」と思いつつも、
「ごめん、ママはジャンクションのことばかり考えていて、それどころじゃなかったよー」と返信。笑

娘いわく、私や父親と別れると“母ロス・父ロス”になるのだそうです。
普段はあまり感情を表に出さないタイプで、どちらかといえば淡々とした性格。
けれど、一緒に過ごした数日が終わると、心の中にぽっかり穴があくような寂しさを感じるのだとか。
ポンコツ母の世話を焼き「疲れたー」なんて思っているんじゃなかったんだね・・。

幼い頃の彼女は、一人遊びも上手にできて、誰にでもすぐに慣れて、補助輪なし自転車も一人で練習をしてクリアし、箸の持ち方もテレビ番組を見ながら習得していくような、いわゆる手のかからない子でした。
(地味な反抗期もありましたが。)

今もその頼もしさは健在で、落ち着いていて、時には母親のように私を気遣ってくれる。
それなのに、別れ際には涙を流すという姿を想像し、
「大人になっても、心の奥にはいつまでも“子どもの自分”が生きているんだな」と思いました。

そんな娘も、今年はいよいよ大台に乗ります。
これからも、しっかり者の彼女に助けられながら、
ポンコツな母として、のびのび一緒に歳を重ねていけたらと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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