孫の誕生から六日目。
よく晴れて、真っ青な空がとても綺麗な日に、孫と娘は退院しました。
迎えに向かう前に、娘が帰宅したらすぐに横になれるようにベッドメイク。
赤ちゃん用のベッドインベッドもセッティングして、準備万端!!
これから、私の娘の産後ケアが始まります。
私自身も出産を経験していますが、娘の出産をきっかけに、改めて「産後の身体」や「産後ケア」について調べるようになりました。
そして思ったんです。
私、産後のことをちゃんと分かってなかったな……。
「産後は身体を休めるもの」だと思っていた
産後ケアというと、私が出産した頃から、
「産後に身体を冷やしてはいけない」
「無理をすると、あとになって体調を崩す」
そんな話を聞いてきました。
ただ、なぜなのか?
そこまでは、よく分かっていませんでした。
だから娘には、
- 食事の支度をさせない
- 水仕事をさせない
- 重たいものを持たせない
- 赤ちゃんのお世話以外は、できるだけ横になって休んでもらう
- 栄養のある食事を用意する
そんなことをしてあげればいいのかな、と思っていたんです。
もちろん、これも大切なこと。
でも、出産後の身体で何が起きているのかを知ると、
「休ませてあげなきゃ」
という意味が、もっとよく分かるようになりました。
出産後の身体は、まだ回復途中
妊娠・出産によって、女性の身体には大きな変化が起きています。
出産後は、子宮が少しずつ元の大きさに戻っていきます。
そして、胎盤が子宮の壁から剥がれたあとは、子宮の内側から「悪露(おろ)」と呼ばれる出血が続きます。
私は、この
「胎盤が子宮から剥がれる」
という部分を、ちゃんと理解していなかったんです。
赤ちゃんが生まれたら、それで出産は終了。
そんなふうに、どこかで思っていました。
でも実際には、赤ちゃんが生まれたあとも、母親の身体は妊娠・出産から回復していく途中なんですね。
さらに、会陰切開や会陰裂傷などがあった場合には、その傷の回復も必要になります。
だから、
「赤ちゃんが生まれたんだから、もう動けるよね」
ではなく、
「今は身体が回復している途中なんだ」
と考えることが大切なんだと思います。
「怪我をした後みたいだな」と思った私の経験
話は少しそれますが、数十年前、私は居眠り運転の車と正面衝突する事故に遭いました。
肋骨の一部である軟骨にヒビが入る怪我をして、しばらく仕事も休むことになりました。
当時、全治何日と言われた記憶はありません。
でも、相当の間、家で休んでいたと思います。
そして、だいぶ回復して、
「そろそろ職場復帰かな……」
と思っていた矢先。
朝の目覚めとともに、大きく伸びをしたんです。
すると……
「ボキッッ!!」
なんとも鈍い音が肋骨のあたりから聞こえました。
「あれ!?痛みが戻ってる!!」
案の定、療養期間は延びました。
のびのびは大事だけれど、
ここでやってしまうとは……。
あの頃からポンコツだったのですね😂
でも、この経験があるからこそ、
「痛みがなくなってきた=完全に治った」
ではないんだな、と今でも思います。
産後の身体も同じで、赤ちゃんが生まれた瞬間に、妊娠前の身体に戻るわけではありません。
赤ちゃんのお世話だけでも、十分大変
そして産後は、身体だけではありません。
赤ちゃんのお世話があります。
授乳。
おむつ替え。
抱っこ。
寝かしつけ。
そして、やっと赤ちゃんが寝たと思ったら……
また泣く。
「今度こそ寝よう」と思ったら、また授乳。
……エンドレスです😂
これを繰り返していたら、身体も心も休まる暇がありません。
だからこそ、産後は赤ちゃんのお世話以外のことを、周りが引き受けることにも意味があります。
食事を作る。
洗濯をする。
掃除をする。
買い物に行く。
赤ちゃんを抱っこする。
そして、
「お母さんは休んでいいよ」
と言ってあげる。
これも立派な産後ケアなんだと思います。
娘は平日ワンオペ育児
今回、娘の産後を見ていて特に気になったのが、平日はワンオペ育児になることでした。
夫婦で協力できる時間があっても、仕事などで日中はどうしても一人で赤ちゃんのお世話をする時間が長くなる。
私が近くにいる間は、
「食事は私がやるよ」
「赤ちゃん見てるから、ちょっと横になって」
と言えます。
でも、私がずっとそばにいるわけではありません。
そう考えると、
「家族がいるから大丈夫」だけではなく、家族以外にも頼れる場所を知っておくことが大事だな
と思いました。
今は「産後ケア」という支援があります
今回改めて調べてみて、私が「こんな制度があるんだ!」と思ったのが、自治体の産後ケア事業です。
産後ケア事業は、出産後1年以内の母親と赤ちゃんを対象に、心身のケアや育児に関する相談・支援などを行うものです。母子保健法に位置づけられていて、市町村が実施する事業となっています。
そして、産後ケアには大きく分けて3つの形があります。
🏠 宿泊型
病院や助産所などに母子で宿泊して、休養しながら助産師などに相談したり、育児のサポートを受けたりするものです。
「家に帰ってから、ちゃんと赤ちゃんのお世話ができるかな……」
そんな不安がある場合にも、こうした選択肢があることを知っておくと安心です。
☀️ 通所型
日中に施設へ行って、母子のケアや育児相談などを受けるタイプです。
「一晩泊まるほどではないけれど、ちょっと休みたい」
「授乳について相談したい」
「赤ちゃんのお世話について聞きたい」
という場合にも、利用を検討できます。
🚗 訪問型
助産師などが自宅を訪問して、母子のケアや育児についてサポートしてくれるタイプです。
これは、私の娘のように、
「平日は家で一人で赤ちゃんのお世話をしている」
という人にとって、特に知っておきたい選択肢だと思いました。
ただし、利用できる施設・対象時期・利用回数・料金などは自治体によって違います。
「うちの地域ではどうなっているんだろう?」
と思ったら、住んでいる市区町村の窓口や、こども家庭センターなどに確認してみるのがおすすめです。
どこに相談したらいいの?
では、
「産後ケアを利用したいけど、どこに相談すればいいの?」
となりますよね。
まずは、
・住んでいる自治体の母子保健担当窓口
・こども家庭センター
・産婦人科
・助産所、助産師
・保健師
などが相談先になります。
こども家庭庁も、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を行うため、こども家庭センターなどとの連携を進めています。
また、こども家庭庁には地域ごとの相談窓口を探せるページもあります。
「こんなことで相談していいのかな?」
と思っても、まず聞いてみていいと思います。
産後は、困ってから相談するのではなく、
「ちょっと大変だな」
くらいの段階で相談していいんです。
身体だけじゃなく、心もケアしてほしい
産後ケアというと、私は最初、
「身体を休ませること」
ばかり考えていました。
でも、心のケアも同じくらい大切です。
赤ちゃんが可愛い。
嬉しい。
幸せ。
それと同時に、
「ちゃんと育てられるかな」
「泣き止まないけど、どうしたらいい?」
「眠い……」
「一人で全部やるのは無理かも」
そんな気持ちになることもあります。
それは、「母親失格」なんかではありません。
睡眠不足や生活の変化など、産後は心身ともに大きな変化が重なる時期です。
だから、
「しんどい」と言っていい。
「手伝って」と言っていい。
「今日は無理」と言っていい。
私はそう思っています。
こんなときは、我慢せず医療機関などへ
産後のすべての不調を「産後だから仕方ない」で済ませてはいけません。
出血が多い、強い腹痛や傷の痛みがある、発熱がある、息苦しさや胸の痛みがある、強い頭痛など、気になる症状がある場合は、産婦人科などの医療機関に相談することが大切です。
また、
- 気分がひどく落ち込む
- 何をしても楽しいと思えない
- 強い不安が続く
- 自分を責め続けてしまう
- 赤ちゃんのお世話ができないほどつらい
- 自分や赤ちゃんを傷つけてしまいそう
という状態なら、一人で抱え込まないでください。
産婦人科や自治体の相談窓口などに、早めに相談してほしいと思います。
「どこに相談すればいいか分からない」という場合も、まず自治体の母子保健窓口などに相談して大丈夫です。
「出産は病気じゃないからね」
あ、思い出しました。
娘が妊娠中に、親戚の男性から、
「出産は病気じゃないからね」
と言われていました。
相手は昭和生まれ、昭和育ち。
……偏見たっぷりでごめんなさい😂
その場では、娘と私で苦笑い。
でも心の中では、
「病気じゃない!?
だからなんなんだよ!!!」
と、思いっきりパンチしておきました💢
確かに、出産は病気ではありません。
でも、
「病気じゃない=すぐに普段通り動ける」
ではないですよね。
ここは男性にも、ぜひ理解してほしいところです。
産後の女性は、赤ちゃんのお世話をしながら、自分自身の身体も回復させています。
「元気そうだから大丈夫」
ではなく、
「今は回復中なんだな」
と思ってもらえたら嬉しいです。
そして、できれば、
「何かできることある?」
と聞いてもらえるだけでも違うと思います。
家族だけで頑張らなくてもいい
今回、娘の出産を通して、私自身も産後ケアについて改めて考えるようになりました。
私が娘にできることは、
食事を作ること。
家事をすること。
赤ちゃんのお世話を手伝うこと。
そして何より、
娘が「休んでいい」と思える環境を作ること。
でも、すべての家庭に私のような立場の人がいるわけではありません。
近くに親がいない人もいます。
夫婦だけで頑張っている人もいます。
平日はワンオペ育児になっている人もいます。
仕事をしながら子育てをしている人もいます。
「誰かに頼りたいけれど、頼れる人がいない」
という人もいると思います。
だからこそ、私は今回、
「家族だけで頑張らなくていいんだよ」
と伝えたいです。
自治体の産後ケア事業や、産婦人科、助産師、こども家庭センターなど、使える支援を調べてみてください。
産後ケアは、特別な人だけが使うものではありません。
頑張りすぎてしまう前に、頼っていいもの。
私はそう思っています。
娘の産後ケアをしながら思ったこと
私が出産した頃には、今ほど「産後ケア」という言葉を身近に感じることはありませんでした。
だからこそ、娘の出産をきっかけに知ることができてよかったと思っています。
そして、娘が平日はワンオペ育児になることを考えると、
「困ったときに相談できる場所を、先に知っておく」
ことも大切だと思いました。
何かあってから探すより、
「ここに相談できるんだ」
と知っているだけでも、少し安心できます。
赤ちゃんを大切にすることはもちろん。
でも、その赤ちゃんを育てているお母さん自身も、ちゃんと大切にしてほしい。
身体も。
心も。
休むことも。
頼ることも。
全部、産後ケアなんだと思います。
娘がこれから少しずつ身体を回復させながら、赤ちゃんとの毎日を楽しんでいけたらいいな。
そして、私もできる範囲で、のんびりと応援していこうと思います🍀
※この記事は、私自身の体験と公的機関の情報をもとにまとめています。体調について気になることや医療上の判断が必要な場合は、医師・助産師などの専門家にご相談ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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