🍀熊騒動で考えたこと──増える出没と、人と熊が共存するためにできること

熊騒動で考えたこと

最近、熊の出没ニュースが増えてきました。
これまでは「鉢合わせすると熊が驚いて襲う」という傾向が一般的でしたが、どうも最近の熊は様子が違うようです。

もう従来の対策が効かないのかもしれない

鈴を鳴らしたり、音楽をかけて人間の存在を知らせておけば、熊は避けていく——
そんな“これまでの常識”が、今はもう通用しにくくなっているように感じます。

山の中に十分な食べ物がなく、熊が積極的に里へ降りてきている。
その前提自体が、これまでとは変わりつつあるのかもしれません。

解剖された熊の胃袋に「お米」があった衝撃

あるニュースでは、人を襲った熊を解剖したところ、胃の中から「お米」が出てきたと報じられていました。

木の実を主に食べていたはずの熊が、民家に入り込んで米を食べていた——。
その光景を想像すると、なんとも奇妙で、胸がざわつくような感覚になります。

柿やりんごならまだわかる。
でも、家に入り、米を食べる熊というのは、いままでにはない出来事ですよね。

行動の“学習”が遺伝するという話

さらに、人を襲い、人肉を食べてしまった熊には、その行動の傾向が子孫に受け継がれる可能性があるという記事も目にしました。

もしそれが本当なら、山で育った子グマは大人になっても人間を恐れず、再び人を襲ってしまう——
そんな未来を想像すると、とても恐ろしく感じます。

人間の都合で熊が追い詰められているのかもしれない

山を切り開き、実のなる木々を減らしてしまったのは人間です。
熊が生きるために里へ降りてくるようになり、人間の食べ物に手を出せば「害獣」とされ、捕殺されてしまう。

熊の視点に立ってみると、なんと理不尽な世界なのだろうと思ってしまいます。

“街に近づかせない”ための取り組み

とある観光地では、里に降りてきた熊にGPS(?)を取り付けて山に返し、
その際に、熊の入っていた檻の扉を開き、逃げ出す熊を犬が吠えながら後を追い「ここへ来ると怖い思いをする」と熊に学習させる取り組みを行っているそうです。

このGPS(?)は、
熊が街に近づくとすぐに情報が届く仕組み
になっているとのこと。
人を襲う前に早めに対応できるようにするための工夫だそうです。

もし山に食べ物が足りなくなった理由が人間側にあるのだとしたら、
実のなる木を植えて戻していくことは、山に住むすべての動物たちへの小さな懺悔なのかもしれません。


被害にあわれた方へ

今回の熊騒動のニュースを目にするたび、胸が締めつけられるような思いになります。
熊に襲われてしまった方、そのご家族の皆さまの恐怖や悲しみは、想像するだけでもどれほどのものかと感じます。

どうか、一日でも早く心の安らぐ時間が訪れますように。
そして、同じような悲しみが繰り返されないよう、社会全体でできる限りの対策が進んでほしいと強く願っています。


人と熊が共存できる未来を願って

熊が悪いわけでも、人が悪いわけでもない。
ただ、どちらも生きようとしているだけ。

どうか、人と熊が無理なく共存できる世界になっていきますように。
そんな願いを込めて。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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