🚗ジャンクション恐怖症、きっかけは
今から数十年前のこと。
子供をのせて高速道路を走っていたとき、あるジャンクションでクルクルと回った末、行きたかった方面とは真逆の方向へ進んでしまったことがありました。
「標識を見ていたら分かるのに〜」と、その後に友人から言われましたが、当時の私はパニック状態。
一度その体験をして以来、“ジャンクション”という言葉だけで緊張する体質になってしまいました。
そんな私が今回の茨城旅で密かに掲げていた目標が、「ジャンクション恐怖症を克服する」ことでした。
出発早々、ポンコツ発動。
茨城行きの道をGoogleナビで調べると、ルートがいくつか表示されました。
交通量が少しでも少なそうな高速道路を選び、いざ出発。
入口で車から突然アナウンスが——
「ETCカードを確認してください。」
え?入ってるはずなのに?
……確かに入っていませんでした。
しばらく考えて、ようやく思い出しました。
「そうだ、車検のときに取り出したままだった!」
奇跡的に同じバッグを持ってきていて、バックのポケットにカードが入っていました。
出発前からこれです。先行き不安しかない。
緊張しすぎて味がわからない。
1時間ほど走ったころ、お腹が空いてきました。
でも、ジャンクションが近づいてくると思うだけで緊張が走る。
「何食べようかな…」と考えても、食欲がどこかに飛んでいってしまいました。
結局、手軽なお蕎麦を注文。
食べながら「本当に克服できるのか?」と自問自答。
(食べたんかい!)
ルート変更でプチパニック。
再び走り出すと、ナビから突然のアナウンス。
「20分早く到着できるルートを見つけました。」
どうやら前方で事故か故障車があるらしい。
「そのままでいいのに〜」と思いながらも、うっかり画面に触れてしまいました。
その瞬間、ルート変更。
予定していたジャンクションとは違う分岐が表示されていて、頭の中が真っ白に。
「え?どこ行くの?」「左?右?」「え、戻れない?」
パニック寸前で、サービスエリアに避難。
トイレに行って一息つき、深呼吸。
そして、高速に詳しい娘にLINE。
「ママ、そのジャンクションの先はややこしいよ。最初のルートの方がいい。設定し直してみて」
写真付きの冷静なアドバイスに救われました。
ナビを再設定すると、ようやく元のルートに。
心の底から「ほっ」としました。
今度はガソリン問題!
気持ちを立て直して再出発。
「左車線キープ、分岐を超えたら右に変更……」と、呪文のように唱えながら慎重に運転。
ついに、あの恐怖のジャンクションをスムーズに通過!
「やった!」と小さくガッツポーズ。
ようやく落ち着いた時に気づいたんです!
「ガソリン、足りないかも!!!」
完全に油断していました。
茨城までの距離を甘く見ていたのです。
しかたなく、高速道路の割高なガソリンスタンドへ。
教訓:高速に乗る前はガソリン満タン!
やっと到着、でも…
目的地に着いたときには、どっと疲れが。
「これ、まだ初日なのに…」と笑ってしまいました。
ドラマ『ライオンの隠れ家』の撮影地巡礼・コキアで癒され、音楽と花火のコラボフェスで感動し・香取神社ー息栖神社ー鹿島神社参り(←こちらの東国三社めぐりは投稿はしていません)をコンプリートした2泊三日の旅を楽しみました。
そして行きと同じルートでの帰り道。
最後の最後にもう一つの試練が待っていました。
分岐はナビ通り左に進んだのに、その先、本来は右に行くべきところを左に進んでしまい・・。
強制的に下道に降ろされました。
あぁ、またやってしまった。
うん、でもわかりました!間違えたら降りればいいんだ。と
結果、今回の茨城の旅は「ジャンクション恐怖症克服」にはなりませんでした。
でも、思い出としては100点。
次に同じ道を通るとき、きっと今回より少し落ち着いていられたらそれで十分。
……うーん、でもやっぱり私は、下道の旅が合ってるのかも。
ポンコツは、のんびり行こう。ジャンクションとは、これからも距離を置きつつ仲良くやっていきます。
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