母から教わった言葉で、今でも私の心をラクにしてくれるものがあります。
それは「人は人、自分は自分」という言葉です。
子どもの頃、友達が持っているものを見て「いいなあ、私も欲しい!」とねだったとき、母にこの言葉をよく言われました。幼い頃は「お父さんがいたら買ってもらえたのかな」なんて考えたりもしていましたが、今では、人が持っていて自分にないものを羨ましいと思うことはなくなりましたし、人と競って物を持とうとしたり、対抗意識を燃やしたりすることもなくなりました。
私の周りには、誰かが何かを買うとすぐに「私も欲しい!」と言って同じものを買ったり、「〇〇が欲しいんだよね」と誰かが言うと先回りして買ったり、いつも人と競って勝とうとする人もいました。そんな姿を見て「この人、こんな風に生きていて疲れないのかな」と思いながら、少し離れたところから眺めてました。
…なんて言いながら、私もブログやnoteを始めてから「ひと月で1000人のアクセスがありました!」という記事を見ると、「え!?すごい!!私にはそんなにないな」と思うこともあります。でも、そんな時は心の中で「人は人、自分は自分」とつぶやいています。この言葉は、他人に対して嫉妬や羨ましい気持ちを生み出さなくしてくれる、私にとっての「魔法の言葉」です。
もちろん、「人と競う気持ち」が全く悪いわけではありません。
子どもが小学生の時、担任の先生から「あの人には負けない!という気持ちを持つともっと伸びますよ」と言われたことがあります。私がこの魔法の言葉を信じて生きていたからか、子どもも人と競うという概念をあまり持たなかったようです。
特にスポーツをしている時には、少しは必要な気持ちだったかもしれませんね。
実は私自身も、負けず嫌いなところがないわけではありません。いざという時には「なにくそー!」と心の中で静かに闘志を燃やしています。ただ、それを相手に見せず、そーっと出すだけです。(漏れ出ているかもしれませんが…笑)
「人は人、自分は自分」。この言葉のおかげで、私は今日も心を穏やかに保つことができています。
「勝たなければならないのは『昨日の自分』だけ」でいいのだと、常に思っています。
だから今日も、比べず、焦らず、私のペースでのびのびと生きていきます。
それで十分、いえ、それが私にとっての最高なのです。
「ポンコツでも、のびのび奮闘日記」では、こんな風に【心がラクになる考え方】や【笑えるけれどちょっと学びになる日常】を綴っています。
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